今回はお着物でお出かけにぴったりな場所をご紹介します。
場所は東京柳橋。浅草橋から徒歩5分で、かつて花街として賑わいのあった場所 現在は問屋が立ち並び、職人さんやサラリーマンがひしめき合う場所。
そんな場所に今回紹介するルーサイトギャラリー/カフェは存在します。
ルーサイトとは1930年代にアメリカで開発された無色透明の合成樹脂のことで、
無色透明であり、様々な色に染まります。
カフェだけでなくギャラリーも随時開催していることもあり、展示ごとに様々な色が出せて、そのギャラリーにふさわしい名前だと思い名づけられたそうです。
塀に囲まれたお屋敷は、隅田川沿いを歩いていると突然現れます。
お店に入るとそこは別空間
素人でもわかる、只者ではない佇まい
そっと門をくぐり抜けると、引き戸が現れる。
ギャラリーとカフェ、どちらのご利用になさいますか 小気味よい店員さんの問いに答え、2階へ
少しだけ急な階段を登ると、 ゆっくりとした時間の流れる 広々としたカフェスペースにたどり着く
近所の品の良いマダムのお話声がBGMです。
食事は抹茶セットやケーキセットから選べる
今回は、期間限定という抹茶と和菓子のセット(1,000円)を注文させていただいた。
優しい甘さと口溶けの良い練り切りは、近所の名店から仕入れているそう。 温かい抹茶との調和にうっとりしながら口に運ぶ。
ここは、時間を忘れてしまう場所、時間の縛りがなくて自由と自然と一体だったあの頃に戻れる場所。
ルーサイトギャラリーは、元は昭和に活躍した芸者小唄の市丸さんのお屋敷だったそう。
こんな場所を独り占めしていた市丸姉さんはどんな方だったのかしら。
当時はやっていた芸者歌手は、芸者出身や芸者もやりながらレコードも歌う職業。 市丸さんは、生涯現役で独身を貫いた、ストイックで芯のある女性だったという。 年月が感じられる飴色の床は、当時の足音が聞こえてきそうですね。
テラスに出ると、隅田川 が一望できる贅沢なテラスが現れる
ゆっくり雲が流れる様、オレンジ色に染まっていく様 微かな潮の香りと、たまに通る水上ボートに少しだけ自分の体温が上がるのを感じながら、心地の良い風を味わう。
夜はバー、他にも茶道教室なども開催
夜はバーになります。
夜景を望みながらいただくお酒は、日常を忘れさせてくれる一杯。
お着物と隅田川とお酒。市丸姉さんも、この風景を見ながら、物思いに耽っていたのかしら。
昭和の雰囲気に浸りながら、非日常が体験できる空間。
せっかくお着物が着れるようになったら、 こんな場所にお出かけしてみてはいかがでしょうか。
ルーサイトギャラリーは、一階のギャラリーで個展を行っていたり、茶道教室や、投げ入れの花の教室等、お稽古もやっています。
休日は不定休のため、ホームページで営業日を確認してください。
お店の情報
ルーサイトギャラリー |
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所在地 |
〒111-0052 東京都台東区柳橋1-28-8 |
電話 |
+81-(0)3-5833-0936 |
定休日 |
不定休 |