これから茶道を始めたいと思っている方も多いと思いますが、どの教室がいいか、悩んでしまいますよね?今回はなるべく失敗しない茶道教室の選び方をお教えします。
代表的な流派
茶道における流派において、代表的なのは表千家・裏千家と呼ばれるものです。全国的にお教室があるのは表千家・裏千家で、転勤などがある方は、そういう流派の方がお教室を探しやすいとは思います。歴史的な変遷でこれらの2つの流派ができましたが、ユニークな観点からの違いは以下のようなものがあります。
表千家 |
裏千家 |
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お茶の点て方 |
あまり泡立てない |
カプチーノみたいに細かく泡立てる |
雰囲気 |
比較的伝統保守派。大人しいイメージで、稽古重視。 |
比較的伝統打破派。普及活動や出版物等、派手なイメージ。 |
先生選びの重要性
一番大切なのは、お教室選びよりは、「先生選び」ではないでしょうか。流派問わず、まずは近所の教室の見学に行き、教室の雰囲気や先生と自分が合いそうかどうかなど確認されることをお勧めします。あとは教室(自宅)に、茶室や水屋や庭が用意されていたり、茶事(朝茶事や月見の茶会など)を定期的に実施されているなど、教室の環境や頻度も見るべきポイントです。
そして最終的に、体験などを行い、ご自身で徐々に教室に出向いて判断されるのがいいです。
料金体系
茶道教室や先生に習う際に、束脩(そくしゅう)といわれる入会金のようなものが発生したり、許状(きょじょう)をいただく際に必要な費用があります。
基本的には月謝制度が一般的ですが、コースごとに価格が設定されていたり、1回のお稽古ごとに支払ったりと様々になってきています。また、茶道を習う上で許状を頂きたい、という目標を持つことも茶道を続けていくモチベーションになりますが、申請には申請費用や謝礼などがかかります。
また、許状についてですが、これは「新しい作法を学ぶための許可証」のようなもので、許状を得ないと次の作法を身につけることができません。参考までに、表千家では、①入門、②習い事、③飾物、④茶通箱、⑤唐物、⑥台天目、⑦盆天という許状の順になっており、①入門と②習い事を一緒に取って費用は3万円程度が一般的です。しかしこれは先生によって費用には差があリますので、あくまで参考として留めておいてください。
裏千家では、入門、小習、・茶箱点、茶通箱、唐物、台天目、盆点、和巾点、行之行台子、大円草、引次、真之行台子、大円真、正引次、茶名の順が一般的です。価格も表千家と変わらないと思われますが、詳細は各教室の月謝を確認されるといいと思います。
費用や時間をかけて、茶道を学ぶ価値は日本人の教養を身につける面で、非常に有意義な経験ができます。みなさんもいろんな教室をめぐってみて、体験してみてください!