茶道のお稽古やお茶会等で和菓子をいただく際には、「菓子切り」を使います。
特に黒文字と呼ばれる菓子切りは、古くから茶道の席で使われます。
今回は、そんな和菓子を食べる時に使いたいおすすめの菓子切りについて紹介します!
日常生活でも、和菓子や洋菓子含め菓子切りを使うとぐっとそれらしい雰囲気が出ますよ!
元々は「黒文字」と呼ばれていた
古くから和菓子を食べる時の菓子切りに「クロモジ」の木が使われてきたことから、菓子切りを黒文字と呼んでいました。
しかし近年ではプラスチックやステンレスなどの素材の菓子切りも登場してきています。
そこで黒文字以外を菓子切りと呼んで、ある程度区別するようになりましたが、今では素材に関係なくすべて菓子切りと呼ばれています。
菓子切りの使い方
菓子切りの使い方は、和菓子の種類や場面によって少し異なりますが、以下が基本的な流れです。
1. 和菓子を取り分ける
菓子切りは、和菓子を上品に取り分けるために使われます。特に柔らかい生菓子などを切り分ける際に使うことが多く、菓子切りを使って一口サイズに切り分けることで、綺麗に取り分けられます。
・生菓子(練り切りや羊羹など):柔らかいため、菓子切りで軽く押しながら切ります。
・干菓子(せんべいなど):乾燥して固めの菓子には使わず、直接手でいただくことが一般的です。
2. 菓子切りでいただく
切り分けた和菓子を菓子切りの先で軽く持ち上げ、口に運びます。和菓子を菓子切りで直接刺して食べるのではなく、懐紙(かいし)やお皿に和菓子を一度載せてから、少しずついただくのが美しい作法です。
手元を上品に保つため、和菓子を口に運ぶ際の動作は、ゆっくりと優雅に行います。
3. 懐紙と一緒に使う
茶道では、懐紙と共に菓子切りを使うことが一般的です。懐紙は茶会で和菓子を載せたり、和菓子をいただいた後の手や口元を拭うために使われる紙で、菓子切りで切り分けた和菓子を懐紙の上に移してから食べるのが基本のマナーです。
ここからは可愛らしい菓子切りを5つご紹介します!
■流れ星の菓子切り(宙フェスver.)
日本の伝統技法で塗り上げた、本うるし塗りの菓子切りです。
竹製の菓子切りに、艶のある黒漆を塗り重ねています。細かい金粉を使用して描いた流れ星がポイントで、上からあめ色の漆を重ねることで、上品な輝きと色合いに仕上げています。
切れ味もよく、使いやすいのも特徴!
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■菓子切り 5本セット 新タイプ 木の種類いろいろ
木のぬくもりを感じる菓子きり。
ようかんなどの和菓子、洋菓子、りんごなどのフルーツにどうぞ!
和菓子などを用意する時にこんな菓子切りがあると雰囲気が変わります。
■リボンとお花 菓子切り入れ フランス ヴィンテージファブリック
1950年頃の希少なフランスヴィンテージ・ファブリックで制作した菓子切り入れリボンと蔦のお花の可愛いらしいモチーフが素敵です。
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■お茶のおけいこに必須。 菓子切 女子用
ケースは伝統柄の織物製です。コンパクトで一般的な菓子切りです!
青翠色の光沢が神秘的な、鍋島青磁の菓子切です。
鍋島青磁は、鍋島藩が360年前に青磁陶石を求めて伊万里市大川内山に移ってきて以来、技術が今に受け継がれている日本伝統の青磁です。
菓子切りを使う際のマナー
茶会や正式な場では、菓子切りを使うときのマナーや所作が非常に重要です。以下のポイントを押さえておきましょう。
音を立てない:菓子切りを使うときは、極力音を立てないように丁寧に扱いましょう。特に静かな茶会では音が響きやすいため、ゆっくりと落ち着いた動作を心がけます。
上品な動き:和菓子をいただく際の動きは、手元を綺麗に保ちながら優雅に行うのが茶道の基本です。菓子切りの使い方も含め、全体的に落ち着いた所作を心がけましょう。
他の人と共有する際の気配り:茶会で他の人と菓子を共有する場合は、菓子切りで自分の分だけを切り取るのではなく、周囲の人にも均等に分けられるよう配慮します。