「茶道」とは、伝統的な様式に則り、お客さんに茶を振舞う行為のことを言い、別名「茶の湯」とも呼ばれます。単に抹茶を飲み、楽しむだけでなく、他にも数多くの文化が加わり、発展を遂げてきました。茶道で得るのは、「侘び・寂び」という、禅宗と深く関わっている精神文化です。これは「わびしい」「さびしい」という満たされない状態を自身で認識し、慎み深く行動することを意味します。
茶道では、自宅やお庭を使用して非日常的な空間で茶器や茶道具を使用したり、鑑賞しますが、今回、「給湯流茶道」という、オフィスにある給湯室で、身近にある道具を使用して茶会をする新しい流派が登場して、話題になっています。茶道具として、「電気ポット」、「スプーン」、「コーヒーカップ」などを使用し、作法は、茶道に倣って先にお菓子を食べてからお茶をいただきますが、お菓子は出張先で購入したお菓子や手土産を食べます。カジュアルでどこの会社でも実践できる試みです!
給湯流茶道は、サラリーマンとOLに向けて、働く人たちのオフィスビルの「給湯室でお茶会をしよう!」という提案をする現代茶道ムーブメントとなっています。日々追われる仕事などから一時離れて、給湯室で茶会を開催してゆっくり茶をいただきながら、ざっくばらんな話をしたり、リフレッシュできます。
すでに実績として、大手企業などでも導入実績があるこの給湯流茶道。IT企業大手のグーグルも社内で、日本でいう禅に近いものを取り入れて心のケアや、落ち着きを取り戻して気持ちよく仕事をするためのプログラムを組んでいます。仕事場に茶道。相性が良く、今後も働く人々に必要な習慣として、ますます広がっていくことでしょう。
参照:給湯流茶道
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