みなさんは日本国内で開催される「三大茶会」をご存知でしょうか?
日本には日本三景、三大清流、三大温泉などありますが、お茶会にも日本三大茶会があります。茶道に携わっている方であれば、一度は耳にしたことがある方も多いと思いますが、ご経験がない方でもニュースなどで耳にすることもあるかと思います。
今回はその日本三大茶会についてご紹介していきます。
三大茶会について
茶会は京都市の二条市民大茶会、金沢市の兼六園大茶会、そして松江市の国宝松江城の城内で行われる、松江の松江城大茶会の3つです。
どれも季節の風物詩として、地元の人だけでなく、全国、海外からも来場者が訪れ、日本の伝統文化「茶道」に触れることができます。
⒈ 二条市民大茶会
京都の二条城「清流園」で開催される、京都の秋の風物詩と呼ばれる茶会です。
毎年10月ごろに開催され、表千家・裏千家・藪内家の3家が集結して来場者にお茶や和菓子を振舞います。
入場券は、二条城の入場料込みで茶席券が2,600円となっています。
持ち物は懐紙と菓子切さえ持っていれば大丈夫です。あとは、お茶用の扇子も持って入れば完璧でしょう。服装は、着物の方、洋服の方、カジュアルなジーパンの方もいて、誰でも気軽に参加できるスタイルになっています。整理券が配られ、順番に並んで茶室へ入ってきます。
当日券は売り切れの可能性がありますので、午前中に購入した方がオススメです。
お茶会の詳細
日程 |
毎年10月頃 |
開催時間 |
9時30分~15時(受付終了)予定 |
料金 |
各日1枚2,600円(茶席2席とそば席,入城料(1人分)含む。税込) |
開催場所 |
元離宮二条城 〒604-8301 |
交通手段 |
◆市バス「二条城前」下車すぐ |
バリアフリー情報 |
車椅子可(一部不可の場所有り。要介助) |
問い合わせ |
世界遺産 元離宮二条城 |
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2. 兼六園大茶会
石川県金沢市の金沢城・兼六園大茶会は、1995年(平成7年)から行われている毎年恒例の茶会で、2023年で28回目を迎えています。
ここではお茶会が開催されるとともに、別のコンセプトとして、職人の茶器や、一般公募のうちから入賞・入選した作品を大茶会で使用することで、地元の陶芸家を育成という意図があるようです。
兼六園大茶会は、石川県茶道協会に所属する8流派14社中が、9月上旬から10月下旬の3日間に兼六園周辺の5会場で開催されます。
お茶会の詳細
日程 |
毎年9月上旬から10月下旬 |
開催時間 |
9時00分~15時00分 |
料金 |
茶席券は3席セットで3,500円、1席券が1,300円 |
開催場所 |
兼六園 |
交通手段 |
◆路線バス |
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3. 松江城大茶会
最後は島根県松江の秋の風物詩のひとつ「松江城大茶会」です。 松江市の国宝松江城の城内で行われる、松江の城山茶会も日本三大茶会の一つに数えられます。
松江でお茶が盛んなのは、松江藩7代藩主松平治郷の影響とされています。
松江では抹茶を日ごろから飲む習慣があり、お年寄りのいる家庭ではお茶道具が揃っています。さらに、和菓子の一人当たりの消費量も多いというのも、松江市の特徴です。
この大茶会は松江城と、その周辺でも茶会が開催されています。歩いて回れる距離に数か所設置されているので、「はしご茶」もできます。
松江城大茶会の特徴は、「お作法がわからなくても、気軽に参加できる」こと、そして、抹茶・煎茶あわせ10団体もの異なる茶道流派が参加することです。
お茶会の詳細
日程 |
毎年10月頃 |
開催時間 |
9時00分~15時00分 |
電話 |
山陰中央新報社 文化事業局 事業部 |
料金 |
共通お茶席券 一席券¥1,000(前売¥900)・三席券¥2,400(前売のみ) |
会場 |
松江城山公園(二の丸下の段・馬溜)・松江歴史館・赤山茶道会館・堀川特設川床 |
参加流派 |
羽楽流、不昧流不昧会、方円流、三斎流、小笠原流、不昧流大円会、素心流、裏千家、表千家、武者小路千家 |
茶道がわからないみなさんもお気軽に参加して見て、茶道を体験し、観光して見てはいかがでしょうか?