【チェコのお茶事情とは?】芸術の街のカフェ文化についてご紹介!

【チェコのお茶事情とは?】芸術の街のカフェ文化についてご紹介!
2021年7月31日 Reiko
In 海外

チェコ共和国は、ドイツやポーランド、オーストリア、スロバキアに囲まれた東ヨーロッパに位置し、首都のプラハは「ヨーロッパの魔法の都」とも言われるほど、おとぎの国に出てくるような可愛らしく美しい街並みです。一度は訪れたいと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回はそんな魅力溢れる美しい街、チェコの「お茶事情」についてご紹介していきます。

チェコのお茶事情

©︎Reiko Okada

確かにスーパーや薬局に行くと数え切れないくらいのティーパックが売られています。アールグレイなどの紅茶からスパイスの効いたチャイや、もちろん日本茶も。お茶に関してはりんごやいちご等果物のフレーバーを加えた緑茶もあり、100種類はあるのではと思うほど棚にズラリと並べられています。

生活の一部にもなっており、朝起きてすぐの一杯から始まり、何か作業をする際、映画や読書を楽しむ際、おやつの時間に、食後に、夕食後のデザートに、寝る前にも必ず好みや気分に合ったフレーバーを飲みます。

チェコ人は様々な紅茶やお茶を楽しんでリラックスしているのですね。

彼らはもちろんカフェに行きます。オシャレなカフェが立ち並ぶチェコにおいては、カフェ巡りは一つの楽しみではないでしょうか?

チェコ人はとにかくビールが大好き!


 

学生時代チェコに留学していた経験がある私(筆者)が留学生活の中で感じたことは、チェコ人はとにかくビール好きが多い点です。

ビールを毎日水のように飲むチェコ人は皆さん意外かと思われるでしょう。

しかし実は、チェコはビールの一人当たりの消費量が世界一の国!

ビールといえばドイツと先行しがちですが、チェコでは多くの種類のビールを醸造しており、特にピルスナーという原料は日本のビールメーカーで使われている事で有名です。

チェコに限らず夏にヨーロッパを訪れると、レストランやカフェのテラスで地元の人々がビールを片手にお喋りを楽しむ光景をよく目にします。その陽気な姿は見ているこちらまで楽しくなってしまう程です!

実はそれと同じくらいチェコ人はかなりのお茶好きでもあるのです。

今回はそんな魅力溢れる美しい街、チェコのお茶事情について、チェコにある3種類のジャンルのカフェを簡単にご紹介していきます。

1. 中世ヨーロッパ風の豪華なカフェ

シャンデリアがぶら下がり、有名な画家の絵が掛けられ豪華な家具で彩られた店内。
載せている写真はイメージですが、まさに中世ヨーロッパの時代に迷い込んだようなエレガントなお店が首都のプラハに存在します。

1902年に創業された老舗のカフェ「カフェルーブル(Café Louvre)」は今でも多くの地元の人々で賑わう名店。

 

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また、「カヴァールナ・オベツニー・ドゥーム(Kavarna Obecni dum)」というカフェもまさに貴族になった気分を感じられるような豪華な内装の素敵なお店です。どちらもガイドブックに必ず載っている名店ですので観光に来る際にはぜひ訪れてみてください。

2. おとぎの国のような可愛らしいカフェ

©︎Reiko Okada

一方で大通りから外れてちょっと小道を入ればおとぎの国らしいとても可愛いカフェに出くわします。外観だけでなく店内の装飾も少しメルヘンな印象を受け、まさに女性が好む可愛らしい内装です。チェコ人はかなり甘いものを好んで食べますが、カフェに行けば沢山のケーキがショーケースに並んでいます。

その他にもチェコでパンケーキと呼ばれているクレープにたっぷりのチョコを挟んだスィーツやワッフルが人気ですね。また、チェコはチョコレートも有名ですが、美味しいチョコレート屋さんも多く存在しています。それを使用したホットチョコレートという飲み物は冬にもよく飲まれており、甘いものが好きな方にはとても人気な飲み物なのです。

こちらのカフェ「Velkoprevorsky Mlyn」は、ヴルタヴァ川に架かり旧市街とプラハ城を結ぶカレル橋の近くにある、メルヘンチックな雰囲気です。食器もおしゃれです。

お食事も一緒に注文して、川を見下ろしながらブランチするのも良いでしょう。

3. アジアンテイストのエキゾチックな喫茶店

©︎Reiko Okada

そんなチェコですが、実は一風変わった異国情緒漂う喫茶店が存在します。ヨーロッパの中では想像し難いまるで東南アジアに来たようなエキゾチックなお店。チェコ語でČajovna(チャイオブナ)と呼び喫茶店を意味しますが、ここでは多くの飲み物が取り揃えらています。中国や台湾で親しまれているお茶や、インドで良く飲まれるチャイ、日本で馴染みのある玄米茶や煎茶など世界中のお茶を本格的に楽しむことが出来る為、現地の人々にとても人気です。

2020年の時点でこのČajovna(チャイオブナ)はチェコに199店舗存在しており、プラハにある有名店ですとDobra čajovna (ドブラー・チャイオブナ)というお店が有名です。

そもそもエキゾチックな雰囲気の理由は、「お茶」といえばやはりアジアという印象があるようで、店内には寺院に置かれているような仏像などの置き物が飾られていたり、お茶も急須で出てきたりします。少し薄暗くゆったりとした店内は、様々なお茶の香りで癒しの空間となっています。

©︎Reiko Okada

この喫茶店が人気のもう一つの理由はシーシャ、いわゆる水タバコを味わえることです。日本でもそういった場所はなかなか少ないように思いますが、チェコではこの喫茶店に行けば必ず水タバコが用意されており、それを楽しむ現地の人々も多くいました。お酒を飲みに行くでもコーヒーを楽しむでもなく、気軽にゆったりした時間を長く過ごしたい時にこの喫茶店はとても親しまれているのです。「お茶」はそんなリラックスできるひとときを与えてくれるのですね。

筆者も週に一度は友人と必ず訪れていましたが、美味しいお茶を味わいながらお喋りを楽しんだり、時には10名くらいの大人数で集まってカードゲームをしたりすることもあり、喫茶店は学生の溜まり場となっていました。チェコに居ながらにして、異国情緒漂う空間で日本のお茶が飲めることは大切な癒しの時間にもなることでしょう。

カフェを訪れて国民性や生活感を感じよう!

©︎Reiko Okada

以上チェコにある3つのカフェを紹介しました。海外旅行をする際、カフェを訪れる事はその国民性や生活感を感じる事ができ、新たな発見にも繋がる良い機会だと思います。ぜひ、旅先でさまざまなカフェに訪れて現地の雰囲気を肌で感じてみて下さい。コロナ禍で海外旅行もなかなか難しい昨今ですが、いつか前のような日常に戻る時を楽しみに、この記事が少しでも参考になれば幸いです。