曜変天目茶碗は、古くから貴重とされていた天目茶碗のうちでも最上級とされている茶碗です。宇宙のような不思議な模様は茶碗を焼く工程の際に偶然できるもので再現する方法は見つかっていないそうです。現存しているものは3碗しかなくいずれも国宝となっています。
以前テレビ番組で4つ目の曜変天目が発見されたか⁉と話題になったことを覚えていらっしゃる方もいるかと思います。
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各展示紹介
静嘉堂文庫美術館蔵「通称 稲葉天目」
静嘉堂文庫美術館で開催中の展示会「日本刀の華 備前刀」にて特別出品中。
稲葉天目は、他の陶器と全く違う色と模様で一際存在感を放っているのが特徴的です。
デザインは描かれたわけではなく、化学現象によって現れた模様です。
館内は稲葉天目含め、カメラやスマホでの撮影は禁止されていますので、その目にしっかり焼き付けて下さい!
展示 |
静嘉堂文庫美術館 |
所在地 |
〒157-0076 東京都世田谷区岡本2-23-1 |
会期 |
2019年4月13日(土)~6月2日(日) |
営業時間 |
10:00~17:00 *売り切れ次第終了 |
公式サイト
藤田美術館蔵
奈良国立博物館で開催中の特別展「国宝の殿堂 藤田美術館展 曜変天目茶碗と仏教美術のきらめき」にて公開中。
展示 |
藤田美術館蔵 |
所在地 |
〒630-8213 奈良市登大路町50番地 |
会期 |
2019年4月13日(土)~6月9日(日) |
休館日 |
毎週月曜日、5月7日(火) |
公式サイト
大徳寺 龍光院蔵
MIHO MUSEUMにて開催中の春季特別展「大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋(はそうあい)」にて展示中。
大徳寺とは千利休以前から茶道にかかわりの深いお寺で通常では拝観できない場所やお宝が多いです。その中の龍光院に貯蔵されている曜変天目を含めたあまり展示されてこなかったお宝たちがMIHO MUSEUMで一度にみられるということで注目が高まっています。
戦国の世をくぐりぬけ龍光院に残された貴重な展示品をみて単に美術的な美しさだけでなく、当時の武将や茶人たちがこのお宝とともにどのように生活していたのか想像させられます。
展示 |
大徳寺 龍光院蔵 |
所在地 |
〒529-1814 滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300 |
会期 |
2019年3月21日~2019年5月19日 |
休館日 |
月曜日 ※4月29日(月)、5月6日(月)は開館 4月30日(火)、5月7日(火)は休館 |
公式サイト
日本3か所で同時公開
先述のようにとても貴重な曜変天目。常に観られるわけではありません。それが同時期に3碗すべてみられるのはまたとないチャンスです。興味のある方はぜひ公式サイトをご覧になり、足を運んでみてください!