茶道を学んでいる方、ご経験のある方、教室に通われている方は当たり前に実践している茶道における礼儀作法は、日常生活においても重要な動作が多いです。茶道から学ぶことはたくさんあります。流派によって多少の作法や動作は違えど、基礎の部分における精神は共通している部分が多いです。茶道をまだご経験のない方も、以下のことを意識して、茶道について少しでも触れていただければと思います。
重きを軽く、軽きを重く
茶道の言葉では、「重きを軽く、軽きを重く」という言葉が存在しますが、意味としては、「重いものは軽いかのように、軽いものは重たいかのように扱う」という意味です。茶道で使用する道具には、小さいものも多いですが、高価な茶器や道具が多いです。みている相手側が安心してみれるように物を取り扱う、「相手を気遣う気持ち」は、仕事や日常生活にも活かせるのではないでしょうか。
引用:はじめての茶道ガイド
最大限おもてなす心
「一期一会」。初めて出会った方同士、すでにお知り合いの方含め、今この瞬間は二度として同じものはありません。言葉の意味は、人との出会いはかけがいのないものだということですが、茶道では有名な言葉で、来られた方に対して、最大限おもてなしをすることが重要です。おもてなしの心は、今後の人間関係を良好にし、双方気持ちよくすごすことができます。また、お茶会などでおもてなしをしていただいているにもかかわらず、時間を機にするのは大変失礼にあたるので、時計は外していきます。これは日常の食事会などでも取り入れることが可能です。
「お先に」の一言が大切
茶道教室やお茶会などで、目の前に菓子鉢に入った菓子が運ばれて来た時、もてなす側が、「お菓子をどうぞ」と言ってから、お菓子を手に取ります。つまり、勧められてから手を伸ばすのです。その際、お隣に座っている方に向かって「お先に」と一声かけることで、同