茶道の世界に触れていると、たくさんの「分からない…」用語が出てきますよね。これから茶道を始める方、初心者の方々に役立つ用語をまとめてみました。
あ〜さ
- 青織部(あおおりべ)
- 青井戸(あおいど)
- 朝日焼(あさひやき)
- 赤膚焼(あかはだやき)
- 一客一亭 (いっきゃくいってい)
- 井戸茶碗 (いどぢゃわん)
- 一服(いっぷく)
- 居前(いまえ)
- 受け礼(うけれい)
- 薄茶(うすちゃ)
- 内隅ねらい(うちずみねらい)
- 遠州伊賀(えんしゅういが)
- 遠州七窯(えんしゅうなながま)
- 主菓子(おもがし)
- 表千家(おもてせんけ)
- 懐紙(かいし)
- 懐石(かいせき)
- 掛け軸(かけじく)
- 建水(けんすい)
- 濃茶(こいちゃ)
- 茶道口(さどうぐち)
- 三千家(さんせんけ)
- 正客(しょうきゃく)
- 真・行・草(しん・ぎょう・そう)
- 扇子(せんす)
- 外隅ねらい(そとずみねらい)
た〜は
- 点てる(たてる)
- 茶会(ちゃかい)
- 茶会記(ちゃかいき)
- 茶巾(ちゃきん)
- 茶杓(ちゃしゃく)
- 茶筅(ちゃせん)
- 茶事(ちゃじ)
- 点前(てまえ)
- 棗(なつめ)
- 躙口(にじりぐち)
- 躙る(にじる)
- 干菓子(ひがし)
- 帛紗(ふくさ)
- 風炉(ふろ)
ま〜わ
- 末客(まっきゃく)
- 水指(みずさし)
- 水屋(みずや)
- 炉(ろ)
- 露地(ろじ)
- 炉縁(ろぶち)
- 若水汲み(わかみずくみ)
- 割り稽古(わりげいこ)
あ〜さ
青織部(あおおりべ)
織部焼の一種。 器物の表面全体に青緑色釉(銅緑釉)を掛けたもの(総織部)と、器の一部にそれが掛けられたものと二種類があります。
青井戸(あおいど)
高麗井戸茶碗の一種。 胴がほぼ直線的に広がり、高台が低く削り出されているのが特徴です。「柴田」、「宝樹庵」、「雲井」などがあります。
朝日焼(あさひやき)
京都府宇治朝日山の陶器で、小堀遠州の指導を受けたと伝わる「遠州七窯」のひとつです。
一客一亭 (いっきゃくいってい)
亭主が一人でお茶を点て、一人のお客様をもてなすこと。
井戸茶碗 (いどぢゃわん)
高麗(朝鮮)茶碗の一種
一服(いっぷく)
お茶を1杯飲むことです。
居前(いまえ)
点前をするときの正しい座り位置。 居前は、流儀によって異なりますが、茶室の規矩に拠って定められおり、炉の居前には、「内隅」と「外隅」があります。
受け礼(うけれい)
客の挨拶を受けること。
薄茶(うすちゃ)
抹茶の一種で、お茶の木から採れた茶の葉から作られます。軽い味わいが特徴です。
内隅ねらい(うちずみねらい)
点前により炉縁の内隅角へ体の中心が向くようにねらって座る場合を指します。
遠州伊賀(えんしゅういが)
小堀遠州の指導、または好みを反映して焼かれたとされる伊賀焼の茶陶です。漉し土を使い、白っぽいのが特徴です。
遠州七窯(えんしゅうなながま)
小堀遠州が指導した各地の陶窯のことで、遠州志戸呂(しどろ)、近江膳所(ぜぜ)、豊前上野(あがの)、筑前高取(たかとり)、山城朝日(あさひ)、摂律古曾部(こそべ)、大和赤膚(あかはだ)の七窯です。
主菓子(おもがし)
干菓子に対して蒸菓子・生菓子などのことをいいます。
表千家(おもてせんけ)
茶道流派の一つで、千利休を祖とする千家の家督を継いだ千家流茶道の本家です。
懐紙(かいし)
菓子をとりわけたり、杯をふいたりするのに使う為の紙。たたんでふところに入れておきます。
懐石(かいせき)
茶事で客にすすめる料理。
名前の由来はその昔、修行中の僧が空腹をしのぐために、暖めた石を懐にいれたことから付けられました。
掛け軸(かけじく)
床の間に掛ける掛け軸。
その日の茶会の趣旨や亭主の思い、姿勢が込められています。
建水(けんすい)
茶筅や茶碗をすすいだ水を捨てる器。
濃茶(こいちゃ)
抹茶の種類の一つで、濃茶の場合は「点てる」とは言わず、「練る」といいます。1人分が茶杓に約3〜4gの茶を目安としています。
茶道口(さどうぐち)
茶室で茶を点てるための亭主の出入り口。
三千家(さんせんけ)
表千家、裏千家、武者小路千家の三家を言います。
ともに千宗旦(せんのそうたん・千利休の孫)の子で三男が不審菴を継ぎ表千家に、
四男が今日庵を継ぎ裏千家に、次男が官休庵を建て武者小路千家となり、今の三千家になりました。
正客(しょうきゃく)
お茶会やお茶事における主客のこと。
扇子(せんす)
膝の前に置き自他の間に結界を作り謙虚さを表すための物。
挨拶や道具の拝見時などに使用しますので、扇ぐのはNGです。
外隅ねらい(そとずみねらい)
炉の外隅をねらって座る場合を指します。
た〜は
点てる(たてる)
抹茶に湯を入れて、茶筅で飲める状態にすること。
茶会(ちゃかい)
客を招いて、茶を供する集会。茶の湯の会。
茶会期(ちゃかいき)
茶会の記録のことです。現在の茶会では、使用される茶道具を一覧にして、客に渡されたり、待合に置いてある場合があります。
茶巾(ちゃきん)
茶碗をふくのに使う布。
表千家と裏千家の茶巾は、曲尺で長さ一尺(30.3cm)、幅五寸(15.2cm)です。
茶杓(ちゃしゃく)
抹茶を薄器や茶入れからすくって入れるための竹製の道具です。
茶筅(ちゃせん)
湯を加えた抹茶を茶碗の中でかき回して均一に分散させるための道具。
茶事(ちゃじ)
茶会の多くは薄茶一服ですが、もてなす形の本来の姿として茶事があります。
茶事は懐石とお菓子でもてなす前半と、濃茶と薄茶でもてなす後半の部分とに分けられ、
約4時間を要します。
点前(てまえ)
茶をたてる為の作法・所作のこと。
棗(なつめ)
「薄茶」用の抹茶を入れる茶器。
躙口(にじりぐち)
客のために設けられた、片引戸の小さな出入口のこと。入り口の高さは約66センチ、幅63センチくらいの大きさのものが多く見られます。
躙る(にじる)
両手を支えにして、両膝を少しずつ浮かせて前進したり、後へ下がったりすること。
干菓子(ひがし)
水分の少ない乾燥した和菓子の総称。薄茶用の菓子として用いられます。
帛紗(ふくさ)
柄杓や釜の蓋を扱うときに使う。袱紗は基本的には洗ってはいけません。
風炉(ふろ)
火を入れ、窯をかけ、湯を沸かすのに用いる器具。
一年を通して用いることが出来ますが、現在は炉に対して5月から10月まで使われます。
ま〜わ
末客(まっきゃく)
お茶会などに参加した客の中で、最後に座り一座の締めくくりをする客のことを指します。
正客に次ぐ重要な役割を果たします。
水指(みずさし)
茶筅、茶碗などをすすぐ水を入れておく為のものです。
水屋(みずや)
水谷とも書く。茶室に隣接して、茶会の準備と後片付けをする場所。茶会などで裏方を務める人の名称にもなっています。
炉(ろ)
囲炉裏(いろり)の略。茶室で湯を沸かすために、一般に11月から4月まで使われます。
露地(ろじ)
茶室に付随する庭。茶庭ともいい、茶室へは普通、露地を通って入リます。露地には、一般的に、飛石、蹲踞、腰掛、石燈籠などが配されています。
炉縁(ろふち)
畳と炉の間にある木の枠。
炉縁は、火気が畳に伝わるのを防ぐために用いられるだけでなく、炉周りの装飾としての役割もあります。
若水汲み(わかみずくみ)
若水を汲むことを「若水迎え」「若水汲み」といいます。元旦の早朝が最も水が澄むと言われ、一年の初めの厳粛な行事として若水汲みヶ行われます。
割り稽古(わりげいこ)
お点前をするために必要な、一連の所作を細かく分割して、基本になる動作を一部分づつ練習することです。