裏千家茶道 一二三会

裏千家茶道 一二三会
2019年6月7日 MELETY
  • 裏千家
  • どこでも

一二三会では、日本文化である「おもてなし」への入り口として
仕事場や家庭でも、抹茶を点てることがライフスタイルになるよう
生きた茶道を探究し、提供しています。

茶道に代表される「おもてなし」の可能性を広げるには
茶を楽しむ層を新たに開拓することが不可欠です。

これまでの高尚な文化としての「茶道」は
若者や外国人、いえ日本人にさえも敷居が高く
非日常のものと捉えられています。

日常で茶道が生きてこそ、日本が世界に誇る
「用の美」を顕すおもてなしとなり
これは「おもてなしで今を極める」ことに他なりません。

日常生活で点てられたお抹茶は
目の覚めるようなグリーンの色合いと香りを伝え
それを抱いたお茶碗は、私たちが住む地球そのものを顕します。

日本文化の深い味わいは、おもてなしを通して
一期一会の新しいジャポニズムとして
現代の日本だけでなく、世界中で受け入れられると信じています。

稽古内容

■お点前
お点前は、姿勢、座り方、指先の揃え方など、一人ひとりのペースや性格に合わせてご指導いたします。その人に合った自然体の身のこなしを大切にしています。

また、最初から細かい部分を指導するのではなく、全体の流れがつかめるように、日常で活かせるように、あなたにとって生きた「お茶」を心がけています。

■座学
茶道は、多岐に渡る芸術文化が日本精神のもとに融合されています。一見、どこから関わればよいか、わからないようにも思えますが、茶道の歴史や道具などの入口を学ぶことで、また、茶室見学、美術館へ出かけるなど、あなたの興味を示す分野を見つけていきます。

座学の場から生まれる、あなたの探究心を大切にしています。

■花月
「花月」は、複数の人でお茶を学び合う稽古です。江戸中期に、更なる茶道練磨を目的として、家元や僧侶らによって編み出されました。基本的には、五人がリレー方式でお点前を行います。互いのお点前、やりとり、全体の流れを見ることで、自分のおかれた状況に合わせて、お稽古だけではなく、日常でも精一杯の働きができるように「場」の中の自分を見つめる心の修練をしていきます。※江戸中期に、禅僧が身にそなえるべき七つの徳「七事随身」にちなんで、「七事式」が制定され、その一つが「花月」です。

■立礼
立礼とは、テーブルを用い、椅子に腰を掛けて行う点前の様式をいいます。お客様も椅子席でお茶をいただきます。この立礼のスタイルは、当時の家元である裏千家11代玄々斎が、京都府知事の依頼を受け、明治5年の京都博覧会で、外国人のお客さまをおもてなしするために考案されたものです。
ライフスタイルの変化した現在では、立礼のおもてなしは、茶道の新しい姿として、また日常生活やオフィスでも取り入れられることでしょう。

■稽古茶事
一座建立の場を創っていくには、亭主、半東、水屋、正客、詰などそれぞれの経験を通し深めていきます。相手の心を汲み取り、時空を一つにしていく稽古茶事をしています。

稽古場所

護国寺の商店街の名残のある通り。
米屋、靴屋、本屋、八百屋、酒屋、クリーニング店に囲まれたアパート。おじいちゃん、おばあちゃん、お母さんが小さなお子さんを連れて、外国人も多く通り過ぎる生活感溢れる場所。ガラス越しに、アパートの中をさまざまな人が不思議そうにのぞいて行きます。

下町の生活音、西日や風雨の気配は、ここでの自然環境であり、自然のままを取り入れる昔の茶室の有り様と変わらない希有さがあります。薄いガラスの境界線の向うは別世界。稽古に集中すると雑音が消え、小宇宙へと繋がる特別な場となります。

今はマンションとなりましたが、以前は目の前に銘木店があり、このアパートはそのオーナーのものでした。この一角だけは、本格的な茶室づくりがなされ、良い木が使われ、大工や左官の技が活かされています。小間の茶室がアパートの中に押し込められたような不思議な空間。その条件を巧に操りながら数寄道を追求した、店主の粋なセンスが一二三会に受け継がれ、今も尚、生き続けています。

住所 〒112-0012 東京都文京区大塚5丁目41-6

 

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