日本の伝統技法「草木染」を使った可愛いアイテムを5つご紹介!

日本の伝統技法「草木染」を使った可愛いアイテムを5つご紹介!
2022年8月25日 MELETY
In ファッション

日本古来の歴史ある織物、「草木染」。その歴史は奈良時代から続いていると言われているほど昔から日本人に馴染みのあるものですが、草木染で染められた製品はどれも親しみがあり、上品な色が出ています。それらで作られ販売している草木染関連のアイテムで可愛い商品をピックアップしてみました!これを機に皆さんもぜひ草木染に興味を持ってみてはいかがでしょうか??

 

草木染とは?歴史や日本のゆかり

草木染は植物由来の染色で色を付ける技法です。化学合成染料の普及に伴い、天然由来の染料は減少していきましたが、日本では昔から人々にゆかりのある染料として、親しまれてきました。基本は植物を原料として染色法含め研究が重ねられ、植物によって固有の色に染まります。染料となる植物は抗菌、防虫効果など、生薬に用いられるようなものも存在します。

草木染の技法は着物にも用いられています。着物の素材などに自然由来で日本人に親しみのある形で融合し、日本文化に溶け込んでいます。

地球にもやさしい?SDGs的な側面も

草木染は地球との共生の観点からも注目されています。例えばリサイクルの一環として玉ねぎの外皮、紅茶などの出し殻など、普通なら捨ててしまうものも染料にして有効活用できます。新たな可能性を秘めている草木染はサステナブルですね♪

 

代表的な草木染の染材をご紹介

1. 女性の美しさを際立たす「日本茜」

© 美し山の草木舎

日本茜は、日本では既に技術の絶えてしまった古の色「茜色」の染料として知られています。
日本茜の歴史は長く、卑弥呼が贈り物として日本茜の織物を献上したり、聖徳太子の時代には高貴な人のみが身につける事を許されたほどの由緒ある色でした。女性の美しさを際立たす色として万葉集で読まれるなど女性の憧れでもある日本茜。

今は外国産の茜や化学染料の台頭により、日本茜はかなり珍しくなっています。

しかし昨今、クラウドファンディングなどを活用して民間からまた日本産の日本茜を生み出そうという動きもあります。

2. 日本を象徴する赤「紅花」

室町時代から日本を象徴する赤として紅花は親しまれてきました。山形県の最上川流域で栽培されたものは「最上紅花」として知られていました。しかし戦後、化学染料が一般化されるとともに紅花栽培は下降の一途を辿りますが、それでも今でも日本に受け継がれている紅花の栽培は残っています。
紅花は4月くらいに種を蒔き、収穫は7月。色素を取り出すために桶に冷水を張って絞るそうです。

万葉集にある「韓紅花」とは、紅花よる濃紅のことです。「紅の八塩」という言葉で表現され、何度も染め重ねて生まれる色です。「紅一匁、金一匁」と言われるほどに高価でした。

アニメでも、スタジオジブリの映画「おもひでぽろぽろ」にも主人公が訪れた場所として紅花農家が登場します。(ものすごいリアルに描かれているので、ぜひ見てみてください!)

3. 日本最古の紫染材「紫草」

© おおいた遺産活性化委員会

昔から色の王者として世の女性たちを魅了してきた紫。日本や中国では紫は高貴さを感じさせてくれる色でした。聖徳太子が定めた冠位十二階の制では最高位は深紫です。紫の色素は紫草の根に含まれてます。

 

草木染を使った可愛いアイテム

■ teoriトート【ツイードミックスdaily】

© Nitta textile art inc.

手織りの生地から生まれた一点もののトートバッグ。ツイードのような雰囲気で多色の糸で織った表地はとてもお洒落で、裏地はオリジナルの紅花柄の生地を贅沢に使用しています。日常に使いやすいトート型、しっかりした生地感です。

¥12,650

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■ 草木染めの手編みストール 日本茜

© 美し山の草木舎

2014年に「地域の新たな特産品開発」と「農地保全」を目的として、日本茜復活プロジェクトに取り組みによって制作されたストールです。
美し山の草木舎で栽培している日本茜で毛糸を染め、手編みしています。

¥8,000

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■ 草木染め シルク5本指ソックス

© MAITO design works

桑染めしたソックスです。絹100%ならではの気持ちのよいさっぱりとした履き心地。夏は涼しく、冬は暖かく、冷え性の人にもオススメです。
日本製ならではのクオリティーと天然素材ならではの優しい風合いと素材感が特徴です。

¥2,640

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■ 泥染プルオーバーワンピース

© hatsutoki

プルオーバーワンピースを、奄美大島で「泥染」しています。

泥染はテーチ木と呼ばれる島で自生する車輪梅の木を煮出した液で染める草木染めを、泥田に含まれる鉄の成分で発色させる奄美大島の伝統的な染色方法。

リラックス感と、テキスタイルの上品さを兼ね備えたワンピースはシンプルで普遍的な美しさを意識し、誰しもが着やすく似合うデザインを追求しています。

¥36,300

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■ [スカート]草木染

© 石徹白洋品店

オーガニックコットン100%イエローはヒメジオン。ピンクは、小豆です。柔らかいブラウンがかったグレーは、マリーゴールドを鉄媒染しています。採取した草木を季節や時期に合わせて、煮出して染めています。素敵な植物と染色で可愛らしいスカートになっています。

¥49,500

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