茶道に使用する「抹茶」と「お点前」について

茶道に使用する「抹茶」と「お点前」について
2020年5月7日 MELETY

ご存知の方も多いと思いますが、茶道で使われているお茶は「抹茶」と呼ばれている、茶の葉の粉末状に加工されたものです。また、お点前とは、客の目の前でお茶を点てる動作の手順を指しますが、今回はこの2つについて、基礎的なことをご紹介していきます。

 

抹茶とは?

まず押さえておきたいのは、国内で生産されているお茶は、ほとんどすべてが緑茶ということです。この緑茶が、栽培方法、摘採時期、製造方法などの様々な違いで、いろんな種類のお茶になるのです。抹茶はその緑茶の一種です。

抹茶の原料は「碾茶」(難しい字を書きます)と呼ばれるもので、最初の製造工程は玉露と同じような製法でつくられます。

まずは、茶の樹から新芽が伸びる時期に、樹にカバー(覆い)をかけて、直射日光をさえぎります。こうすることで、独特の甘みと爽やかな味が生まれるのです。こうして収穫された新芽を蒸気で蒸して乾燥させて、茎の部分を取り除いて、粉末状にしたものが「抹茶」となります。

 

引用:東京都茶協同組合

これが碾茶です。(引用:東京都茶協同組合)

 

石臼でひくと抹茶になります。(引用:東京都茶協同組合)

石臼でひくと抹茶になります。(引用:東京都茶協同組合)

 

点前とは?

茶道は、お客の見ている前でお茶を点(た)てます。その手順を「点前」(てまえ)と呼びます。この点前を繰り返し練習して、皆さんもお客にお茶を立てることができるようになるのです。

点順については、まず客の前で茶器、茶碗を清めて、茶碗をお湯で温めることから始めます。そこへ抹茶を投入し、お湯を注いで、茶筅(ちゃせん)でよくかき混ぜます。点てた抹茶はお客へ出して、最後に、使用した道具をもう一度清めてから、元の場所へ片付けます。道具の置き場所や使い方、順番もすべて決まっています。

皆さんも抹茶と、それをお客に提供するための作法、お点前をしっかり学んでみてはいかがでしょうか?