京都御所 | 京都を代表する由緒ある建造物の見どころなどをご紹介!

京都御所 | 京都を代表する由緒ある建造物の見どころなどをご紹介!
2023年11月27日 MELETY
In 芸術/文化

京都を訪れたら一度は立ち寄りたい名所「京都御所」。その由緒ある建造物は最新では安政2年(1855年)に造営されました。
紫宸殿や清涼殿、小御所、など、平安時代以降の建築様式の移りかわりを御所内で確認することができますので、ぜひ見ておきたいところです!

所在地

京都市上京区京都御苑1

電話番号

075-211-1215(平日のみ8:30~17:15)

時間

3・9月 9:00~16:30(受付終了15:50)
4~8月 9:00~17:00(受付終了16:20)
10~2月 9:00~16:00(受付終了15:20)

料金

参観無料

拝観休止日

月曜日(祝日の場合は翌日)、12/28~1/4

アクセス

地下鉄烏丸線「今出川駅」下車徒歩約5分

 

歴史

京都御所は遡ること平安時代から明治時代まで、天皇の住居として利用されていた宮殿です。その周辺には宮家や公家の屋敷が立ち並んでいた京都御苑が広がります。
794年に桓武天皇が平安京に都を移したことが起源とされ、1331年から1869年の明治天皇が東京へ移るまでの約500年間もの期間、京都御所をお住まいとして使用されました。

敷地面積は約65ヘクタール、約5万本の樹木が生育しており、美しい庭園も多くあります。また、紫宸殿という正殿っでは京都御所茶会が催され、皇室文化を紹介する大切な役割を果たしています。

 

京都御所の見どころ

京都御所は四方にいくつか入るための門があり、そこから園内に入場できます。朝から観光客、地元民含め散歩や思い思いの形で散策しています。
通年公開に行くために一番近いのは中立売御門です。門をくぐれば、京都御所が目の前に出現します!

■御所内の一般公開

【入門時間】9:00~16:20(最終退出17:00)
【料金】無料
【見学所要時間】50分程度
※手荷物検査があります。

京都御所はとても広く、園内にはいろいろなお店や休憩所があります。こちらは京都御苑全体の玄関口である中立売御門の北側に佇む中立売休憩所。
御苑の木々に囲まれ、東側のテラス席からは京都御所が眺められます。

休憩所にはレストラン檜垣茶寮やお土産ショップ檜垣、情報発信コーナーなどが設けられており、無料休憩スペースとしても利用できます。

こちら警備員が荷物検査をしていますが、そこを通って中に入ると京都御所の券売所が出てきます。

御所内は順路通りに指示が出る看板があり、その通りに進みます。
まず見えてくるのは「御車寄(おくるまよせ)」昇殿を許された者が正式に参内する時の玄関です。

諸大夫の間(しょだいぶのま)です。正式な用向きで参内した時の控えの所にあてられる建物で、襖の絵にちなんで格の高い順に「虎の間」、「鶴の間」、「桜の間」と呼ばれる三室が東から並びます。

■紫宸殿

こちら「紫宸殿(ししんでん)」は、「即位式」等の重要な儀式が行われてきた最も格式の高い建物です。

正面には、南庭と呼ばれる白砂の庭が広がります。階段の両脇には平安京内裏からの伝統といわれる左近の桜・右近の橘が植えられています。内部は化粧屋根裏という板敷で天井を張らない構造。部屋の背後には中国の聖賢や名相らの肖像画が描かれた『賢聖障子』があります。

即位の際に天皇が御座についた紫宸殿は、京都御所の象徴と言えるでしょう。

■春興殿


三種の神器の一つである八咫鏡(やたのかがみ)の模造品を安置していたことから、賢所(かしこどころ)、内侍所(ないしどころ)などと呼ばれていました。

現存の春興殿は、大正天皇の即位礼(1915年)のために造られたものです。

■いよいよ清涼殿へ!

平安時代中期から安土桃山時代まで、天皇が日常を過ごす場所として使われていた清涼殿です。
有名な「源氏物語」や「枕草子」にも登場します。寝殿造りの内部には朝食をとるためのお部屋「朝餉間(あさがれいのま)」や、天皇が着座して臣下と対面する「昼御座(ひのおまし)」などがあります。

■御常御殿

1589(天正17)年に豊臣秀吉が紫宸殿の修造工事に着手した際、天皇が日常を過ごす独立した御殿として新しくつくられた御常御殿。後陽成天皇から明治天皇までの数多くの天皇がプライベートな時間を過ごしたこの場所は男子禁というしきたりも。女官だけで天皇の世話を行っていました。
御殿には、「上段の間」と呼ばれる年賀の祝いなど内々の儀式に使用される間や、「中段の間」、「下段の間」、寝室の「御寝の間」、人との対面折衝の際に利用された「二の間」など合計15部屋があり、御所内で最も広いです。

中でも特徴的なのは「上段の間」です。天皇の象徴である桐・竹・が描かれており、襖の後ろには三種の神器の内の剣と勾玉を納めるの間があります。この間は昔は清涼殿内にありましたが、生活の場が御常御殿に移ると同時に新たにつくられたとされており、天皇が常に神器をそばに置いたことがうかがえます。

 

京都御所周辺にも見どころ満載!

■厳島神社

平清盛が母祇園女御のため厳島神社の神を祀ったのが始まりとされている神社です。

祇園女御・市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命も合わせて祀られています。

池と傍らの拾翠亭はもと九條家のもので、この社は同家の鎮守社でした。

社前の石鳥居は笠木が唐破風で京都三珍鳥居の一つで池の弁財天とも呼ばれています。

いかがでしたでしょうか?広大な敷地の中に佇む御所は無料ですので、ぜひお立ち寄りください!