観光名所の多い京都の中でも、認知度が高く人気の金閣寺をご紹介します!特徴や見どころ、アクセス、耳より情報などをご紹介。京都観光を予定している方には必見!
金閣寺(鹿苑寺)について
相国寺の塔頭寺院の一つで、正式名称は鹿苑寺といいます。舎利殿の「金閣」が特に有名なため、金閣寺とも呼ばれます。
始まりは室町幕府三代将軍の足利義満が山荘北山殿を造ったのが起源とされ、三つの層ごとに造りが異なり、二層・三層は漆の上から純金の箔が貼られています。
第一層は「法水院」と呼ばれ、南面には上半分が開放できる半蔀が立てられた平安時代の寝殿造りになっています。
内部は正面に宝冠釈迦如来像が安置されていて、他の層が漆の上から金箔が張ってあるのとは異なり初層には金箔は貼られず白木になっています。
第二層は「潮音洞」と呼ばれる武家造で観音信仰の場で、床と壁は黒漆塗りになっています。須弥壇には岩屋観音像が座しており、それを守護する四天王像が周りに安置され、天井には飛天が描かれています。外側は壁と高欄が金箔張りで、縁の天井には鳳凰と龍が描かれています。四方は横方向に桟が走る舞良戸や板壁等に囲まれています。昭和62年に松久宗琳が製作、焼失前の状態に復元されました。
第三層は「究竟頂」と呼ばれ、正面の扁額に書かれています。天井や壁には金が押され、内側に明障子を入れた火灯窓によって内部は光り輝いています。屋根は椹の薄い板を何枚も重ねた柿葺。
金箔は一部が平成14~15年に貼り替えられ、更に平成15年には屋根の葺き替えが行われました。
三島由紀夫と金閣寺
三島由紀夫の作品「金閣寺」は、昭和25年7月2日未明に鹿苑寺の徒弟の放火によって炎上、焼失した事件です。
三島はこの犯人の青年僧を語り口に、その異常な精神状態を華麗な文体で綴りながら「美」とは何かを追求しています。
金閣寺を散策してみよう!
まずは金閣寺の入り口です。こちら金閣寺に向かう入り口はいくつかあるのですが、京都駅や四条駅からバスで金閣寺に向かう場合は大抵こちらの手前のバスロータリーで下車し、ここを通って向かいます。
外国人観光客がとても多く、賑わってます!
駅から自転車、レンタサイクルで来られる方におすすめ、無料の駐輪場が設置されてます!是非利用しましょう!
入り口を抜けてどんどん奥に進みます。金閣寺に到着する前までにいくつか門もあり、庭園ありで、行きすがらで京都の雰囲気を思う存分堪能できます!
金閣寺の券売店に到着しました。こちらで並んで入場券を購入します。料金は、一般500円、小・中学生以下は300円となっています!
入場券を係員の方に見せてゲートを通ると、すぐ金閣寺が見えてきます。広い池に佇む金閣寺。この池は「鏡湖池」と呼ばれており、湖面に金閣寺が映ることから、鏡の様に鏡湖池に映る金閣を「逆さ金閣」と呼んでいます。
撮影スポットの脇の道を抜けて金閣寺に近づきます。
金閣寺に近づくこともできます。遠くから見る金閣寺とはまた違う、迫力あり豪勢な作りやデザインが見物です。
金閣寺を見終えて少し進むと、滝が見えてきます。高さ2.3メートルの滝で、足利義満が譲り受けた西園寺家の山荘の跡とされています。
中国の黄河には龍門と呼ばれる激流があり、これを登りきる鯉は龍となるという言い伝えから、滝を龍門、中央にある石を鯉になぞらえて龍門滝(りゅうもんのたき)、鯉魚石(りぎょせき)と呼ばれています。
道すがら途中にお店がいくつか点在してます。金閣寺でしか買えないグッズやお守りなど、気になる方は是非覗いてみましょう!
境内を歩き回った後に、一服できるお茶処があります。
不動堂と呼ばれる寺内最古の建物の横にあるのは「金閣寺不動釜茶所」です。店内や外の庭園どちらでも休憩できます。
とても風情があり、さらにここでしかいただけない銘菓もあるのでぜひご賞味ください。
金閣寺不動釜茶所のすぐそばにある、金閣寺山内の最古の建物である不動堂です。こちらは嘉永元年(1225年)に建立され、文明17年に焼失しますが、その後天正年間に宇喜多秀家が再建をしています。
首から上の病気、特に眼病に霊験あらたかであると伝えられており、2月3日(節分)と8月16日(大文字送り火の日)のみ特別開帳と法要が行われます。
他にもいろいろなお店やスイーツなど堪能できます。1時間もあれば全部回れるコースですので、他の観光地も一緒に観ながら散策しましょう!
金閣寺の詳細
所在地 | 〒603-8361 京都市北区金閣寺町1 |
拝観時間 | 午前9:00〜午後5:00 |
アクセス | JR京都駅から市バス/205系統「金閣寺道」から徒歩約5分 |
拝観料 | 大人(高校生以上):500円 小・中学生:300円 |