近年習い事を始めたいという方で、お茶をしてみたいな、という方はいませんか?
この記事では、茶道の流派の一つ、裏千家の教室で習い始めた経験談を紹介します。今回は裏千家ですが、他にも表千家などの流派や多様な習い事があるので自分なりに合ったものを見つけて充実した生活を送れることを祈っています。
きっかけは母に勧められてお稽古を
私が高校生の時、母から茶道を勧められ、何となく気軽に習い始めたのがきっかけです。
高校の授業が終わると、学校の制服のままで、仕事帰りのOLさんが来る前の薄暗いお茶室で先生とのマンツーマンのお稽古をつけて頂きました。
小さい頃から親から勧められた習い事は悉く続かなかった私が、
唯一大人になっても続いている習い事が茶道です。
お道具一つ一つを丁寧に清め、お茶を点てるお点前の虜になってしまった気持ちは、
あれから30年たった今でも全く変わっていません。
茶道は誰でも気軽に始められる…でも何となく敷居が高いと感じるのはなぜ?
茶道というと、
敷居が高い、お金がかかる、堅苦しいという印象があります。
この点を私なりに解釈してみました。
■襖や正座などのイメージ
昔は、女学校で当たり前のように茶道が学校の授業科目として存在していました。
しかしながら現在は、住宅事情によっては和室も床の間もない、正座も出来ない、
襖の開閉の仕方もわからない=敷居が高い印象になってしまっているのかも知れません。
茶道ってそういうことを一から学ぶ所です。
といっても、そんなの面倒くさい、美味しい抹茶とお菓子を気軽に味わいたいという方には、
現代風のカジュアルなテーブル茶道という教室もあります。
自分のスタイルにあった教室を見つけると決して茶道は「敷居が高い」ものではないと思います。
少しでも茶道に興味があるなら、まずは教室見学をお勧めします。
■茶道はお金がかかる
茶道ではどれほどお金がかかるかお分かりになりますでしょうか?
ざっと費用の項目をあげてみました。
・年会費
・入会金(束脩)
・月謝
・冷暖房費
・お中元お歳暮
・許状代とお礼
・茶会のお祝い
・諸道具(帛紗など)
などです。
しかしながら、お教室によってかかる教室とかからない教室があるので全て教室の先生にお聞きすることをお勧めします。
非日常を楽しめるのが茶道の醍醐味
茶道の魅力は非日常なところです。
日常生活で、平身低頭して(土下座)ご挨拶をすることがありますか?
人の前で丁寧に食器を清めお食事をお出しすることがありますか?
茶道は、日常生活の当たり前のことに感謝出来るようになれる習い事です。
お水の有難味、お花の有難味、自分が点てたお茶を飲んでもらえる有難味、お茶をいただける有難味、自分と向き合える有難味、日本の伝統文化に触れる有難味。
色々なものに対して感謝に気持ちを持つことが必要なんです。
茶道をはじめるきっかけは、抹茶とお菓子を食べたいから、着物を着たいから、
人さまざまですが、少しでも興味があるなら教室見学から行ってみてはいかがでしょうか?
せっかく日本人に生まれたのだから日本の伝統文化に五感で触れてみて下さい。