お着物を着るのが初めてな方向け 〜帯の結び方を解説〜

お着物を着るのが初めてな方向け 〜帯の結び方を解説〜
2020年3月22日 saki
In ファッション

着物は、帯の結び方で着姿の印象が変わるので、結び方一つで様々な楽しみ方ができます。
今回は基本の結び方である「お太鼓の作り方」をご説明します。
 

下準備

■帯を取りやすいよう畳んでおく
 
輪を下にして、約30cm間隔のジャバラ折りにします。

■着付けに使う仮紐を2本用意
 
ゴム付の仮紐があると、お太鼓を作るのに便利です。

 

お太鼓の結び方

■1 帯を後ろから肩にかけて回す
 
帯を後ろから肩にかけて回し、手をウエストくらいまでおろします。輪は下にします。この時、帯の長さによって手をどのくらい取るか調節しましょう。帯が短めの場合はウエストより少し上、長めの場合はウエスト辺り、もしくはそれより下にしておきます。

 

■2 1回転して帯をウエストに巻きつける
 
自分が1回転して帯をウエストに巻きつけます。自分は動かずに帯だけを動かすと、帯が床に擦れてしまい、帯に傷が付いたり汚れの原因になります。

 

■3 自分の右手側の帯を左手に持たせる
 
自分の右手側の帯を左手に持たせて、右手で重なっている下の帯を引っ張ります。そうすることで、斜めになっていた帯が真っ直ぐになります。

 

■4 再度両手でそれぞれ帯を持つ
 
再度両手でそれぞれ帯を持ち、ぎゅっと外側に引っ張るようにして帯を締めます。ここでは確りめに締めておきましょう。

 

■5 もう一度帯をウエストに巻く
 
また自分が1回転して、4と同じ要領で締めます。

 

■6 左手で持っていた「手」を後ろ側に垂らす
 
左手で持っていた「手」を後ろ側に垂らし、背中心よりも右にずらします。

 

■7 ウエストに締めた帯と「手」が重なっている部分を左手で持つ
 
ウエストに締めた帯と、「手」が重なっている部分を、左手で持ちます。

 

■8 右手を後ろに持っていく
 
右手で写真の様に後ろに持っていきます。「手」で抑えるのは巻いた帯のすぐ上辺りです。右手で確り押さえたら、左手は離してしまってOKです。

 

■9 丁度枕帯が来る部分にゴム付の仮紐を当てる
 
丁度枕帯が来る部分にゴム付の仮紐を当てて、ずれないように前で結びます。ゴム付の仮紐は伸縮するため、この時に仮紐を確りとひっぱる事ができます。

 

■10 「手」を前に持ってくる
 
「手」を前に持ってきて、邪魔にならないよう結んだ仮紐に留めておきます。

 

■11 後ろの「垂れ」を両手で引っ張る
 
後ろの「垂れ」を両手で左右に引っ張り、開いておきます。ここで確りと開いておかないと、お太鼓がしわになります。

 

■12 枕帯を自分から見てUの字に持つ
 
枕帯を自分から見てUの字に持ち、その向きのまま後ろに持っていきます。

 

■13 お太鼓に出したい柄の少し上にあてる
 
お太鼓に出したい柄の少し上にあて、親指で帯を左右に引っ張り帯をピンと張ります。

 

■14 右手だけで枕帯と帯を持っておく
 
右手だけで枕帯と帯を持っておきます。左手で帯が挙がらないように抑えておき、右手で枕帯を背中に持っていきます。枕帯は、ちょうど帯に乗るくらいの位置です。

 

■15 枕帯のガーゼを下に引っ張りながら結ぶ
 
枕帯のガーゼ(紐の部分)を下に、引っ張りながら結びます。結んだら枕の中にギュッギュッと押し込み、枕帯を固定します。

 

■16 枕帯を帯揚でくるむ
 
枕帯を帯揚でくるんで、前で仮結びしておきます。最後に綺麗に結び直します。

 

■17 お太鼓を作り前で結ぶ
 
お太鼓を作り、お太鼓の下側に仮紐を通して前で結んでおきます。仮紐で固定しておくことでお太鼓がずれないため、両手が使えます。仮紐を使わずにできる場合は不要です。

 

■18 「手」をお太鼓に通す
 
手をお太鼓に通します。右側から2cmほど出します。もし左側が余っている場合は、内側に折り込みます。

 

■19 帯締めをする
 
帯締めを帯の中央で結びます。

 

■20 帯揚げを結ぶ
 
帯揚げのしわを伸ばしながら2回結び、帯の中にしまいます。


 
いかがでしたでしょうか?今回は写真を交えて解説していきました。皆さんもこちらを参考に、お太鼓を作ってみてくださいね!