生田神社の月釜に参加してきました 〜体験レポート〜

生田神社の月釜に参加してきました 〜体験レポート〜
2019年4月11日 RKY
In 教室

2019年4月1日、生田神社(神戸市)の月釜に参加してきたので、その様子などをお伝えしたいと思います。

生田神社は神戸にある縁結びで有名な神社で、伝統文化活動にも力をいれており、茶道以外にも雅楽や弓道等があります!なお、今月の月釜の担当流派は表千家です。

↓生田神社です。連なった鳥居も有名です!
(引用:インスタグラム)

 

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月釜ってなに?

月釜とは茶室のあるお寺などで毎月開催されるお茶会で、当日気軽に参加できるものも多くあります。
今回生田神社で開催された月釜では、新元号の発表日ということで、どことなくおめでたい色合いをだしたというご説明がありました。

 

茶室の詳細

炉縁

花筏蒔絵

茶器

金地大棗

茶碗

朝日銘瑞雲

PHOTO BY RKY

 

炉縁とは、畳と炉の間にはめられた木製の枠のことです。今回の炉縁は「花筏蒔絵」というもので、漆塗りの上に金粉で川を流れる花や筏の模様が描かれています。

茶器は抹茶をいれる容器のことで、こちらは「金地大棗」という、植物のナツメに似た形をしていて通常より大ぶりのものを使用しました。

茶碗は朝日焼の「銘瑞雲」というものです。朝日焼とは京都府宇治市で焼かれる陶器のことで、宇治の窯元で50年以上土を寝かせて熟成させたものをいいます。

どれも一級品ばかりです。

お菓子は、銘春の山、製花乃舎です。三重県桑名の和菓子屋とういうことで、今回の月釜に合わせて、わざわざ神戸まで運んでくださったそうです。

亭主が桑名から取り寄せたくなる気持ちがよく分かるお菓子でした。というのも、味もさることながら見事な色合いで本当に美しく、

表面に淡い(あわい)赤・青・緑の村雨がちりばめられていて、色身がなんとも優しくかわいいです。

 

令和に込められた意味と茶道の精神

4/1に発表された元号『令和』には、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ、という意味が込められています。

道具組を決めたり準備に時間をさいた亭主の思いに心を通わせ、和やかにお茶会が進むように知らない者同士の客が心を配る。そして、お茶碗等の芸術品に触れ、美味しいお茶を頂く、お茶会は『令和』その物ではないでしょうか?

皆さんも月釜にぜひ参加されてみてくださいね!

PHOTO BY RKY